旅するチェンマイ2「コーヒー農園編」

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ほー、
もう2月だー。
切なく見つめるカレンダー。
前回、ほぼ日
なんて書いておきながら…、
ご、ごくり。

ゴホゴホ、えー、
今回はコーヒー農園訪問編をお届けします(^^)

チェンマイ市内から西の方角に、
チェンマイのシンボル的存在である神聖な山、
ドイ・ステープ(標高1080m)がそびえたっています。
目指す農園は、そのステープ山をこえたさらに先の
プイ山(ドーイ・プイ)にありました。

心強いガイドさん、
河野たくじさんせつこさんご夫妻に導かれるまま(笑)、
私たち親子は市内でまずレンタルバイク(100cc)を借りました。
そうです。
農園まではバイクに2人乗りして行くことになりました!
(タイでは乗り物に関して人数制限がないようで、
2人乗り、乗れるものなら3人乗り、4人乗り…、オールOK!(←?)なのです!)

ひゃー、これはたのしい!
さーしゅっぱーつ!

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※せつこさんカメラ1
…ハハに取り憑かれているみたいです(笑)

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※せつこさんカメラ2
山道をブイブイ駆けぬけます!
アップダウンの繰り返し。
かれこれ2時間近く走ったでしょうか。
舗装されていない道があらわれ、

見えてきました!

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おお!
念願のコーヒー農園が目の前に広がっています。
じーん!!
この1歩は小さな1歩かもしれないが、
わたしにとっては大きな飛躍であります(^^)

ピンク色の花がたくさん地面に落ちているのに気がついて、
見上げると、さくらが咲いていました。
冬といってもタイの冬は、まるで春の陽気。
聞けば豆の収穫時期も11月〜1月。
とてもいい時期に訪問することができました。

農園の入口付近の小屋では、
山岳民族の女性がコーヒーをいれてくれました。
む!
これは!
とってもアローイ!!
焙煎は深めですが(タイは基本的に深煎り)、
甘みが芳醇なしっかりしたボディ!
まさに上質なアラビカ種の味わい!
あんまりおいしくてカップの底に残った微粉も
スプーンですくってきれいに食べました(笑)
昨年もここを訪れたたくじさんとせつこさんの話しでは、
昨年よりぐっとおいしくなっているとのことでした(^^)

次は豆の精製場。
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付近の山岳民族の若者が
いきいきと楽しそうに働いています。
プイ山には小規模農園があちこちに点在しているそうです。
多くはチェンマイ大学の農学部が試験場として運営しているようで
この農園もそのひとつです。

ここは棚干しの自然乾燥式(ナチュラル)の精製法がとられていました。
収穫したコーヒーの実は、まず脱穀機のようなものにかけられて
果肉から種子(生豆)を取り出します。
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取り出した生豆は水洗いします。
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脱穀機にかけられた後の果肉。
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取り出された生豆。
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天日にさらして乾燥させます。
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これはまだ脱穀していない状態(パーチメント)です。
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袋づめし、ふもとの工場まで運んでそこで脱穀機にかけます。
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ふもとで脱穀機にかけられて、やっと煎れる前の状態になります。

実際目にして見るとたいへんな労力です。
多くの人の手にかかって、
はるばるやってくるコーヒー豆。
もうひとつぶひとつぶが愛おしくてたまらなくなります!
決しておろそかにしてはいけないなと感じます。

北タイでコーヒー豆の生産が始まったのが今から20年ほど前。
それまで山岳地方では麻薬(ケシ)が栽培されており、
ケシに変わる農作物としてコーヒーの栽培が始められたそうです。
農場のおじさんは、
「約10年ほど前から徐々に豆の需要が高まり、
コーヒー豆でやっと食べていけるようになった。
いまは供給が追いつかないくらいだよ。」
と、笑顔で話してくれました。
タイのコーヒー豆は現在主に自国消費用で生産されています。
まだタイの豆がマイナーな為、国外での市場の確保が難しい等、
いろいろな要因があって海外流通はそれほど活発ではありません。
でも、こんなにおいしいタイのアラビカコーヒー。
いずれ世界中で需要が高まっていくようになると思います。
近い将来、プシでもタイのコーヒーが定番になる日が来るように、
力をつけていきたいです(^^)

コーヒー豆ひとつぶにも、たくさんの物語があります。
日本に帰って、焙煎したてのタイを飲んだ時、
コーヒーのおいしさの深淵を、見た。
わたしは、見たっ!!
…ような気がしました(笑)

次回は「河野卓治さんの工房訪問編」をお届けします☆
(3へつづく)
by pussy-pussy-na | 2009-02-01 21:51 | たっぷりチェンマイ!


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