コーヒー・ルネッサンス

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あれからどの位 経ったのだろう
沈む夕陽を いくつ数えただろう
故郷の友は 今でも君の
心の中にいますか?

いますかー?

みなさんこんにちは、こんばんは!
ながらくご無沙汰しておりました。


もはやすっかり3月。
そう、卒業の季節ですね。
先日わたくしも、友人の卒業制作を見に上野に行ってまいりました(^^)
ひさびさの東京。
いろんなものを見て、触れて。くうねるところに住むところ。
ふう。
書きたいことが山のよう。
えんえんとそびえたっております!
すべてをうまく飲み込んで、消化して、
もはや山脈をゆくワンゲラーのごとく!!
こつこつ、しぶとく、太く、長く。書いてゆきたいと思います。
…歩みはいたって鈍重。ですが(^^;)
ええ。
そんなわけで、今回はどの山を目指そうかしらん。と、
周辺を見渡したところ、
かつて歩いた背後の山からオーイ。と、かすかなこだま。
たしかな残響音。
ええ。
前回の約束、もちろん忘れておりませぬ!
品種のおハナシ。

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長らくの沈黙により、みなさんの興味関心がすっかり薄れてしまっていたら。
ああ、あはれ!
ブログとはなんと一方通行なんでしょう!
まってまって!行かないで!!
なんとわたくし、資料収集を名目に東京大学まで行ってまいりました(笑)

東大。
ここに行くといつも思うのです。
持っているなあ!!
と。
本郷キャンパスに、東京大学総合研究博物館http://www.um.u-tokyo.ac.jp
という建物があるのですが(小石川にも分館があります)、
一般の人でも簡単に利用することができ、
貴重な標本、文献等を間近に見ることができます。
もし、幼児期にここに連れて来られたら。
きっとお勉強が大好きになっていたにちがいない!!
本物の力は、絶大なり(笑)

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で、完成した資料(メモ)がこれらです↑
わざわざ東大行ったあかつきが、なんでこれなんだろう?
あはれ!

ともかくはじめましょう。
前回、ホンジュラスが在来種だと触れました。
そもそも、この種、とか属とか。
地球上の生物それぞれの特徴を整理し、まとめる分類学。
その父と呼ばれるカール・フォン・リンネによって、
「界・門・網・目・科・属・種」
(種以下の区分に亜種・変種・品種という3階級があります。)
と、まるで戸籍登録をするように個体の特徴を入れ子式に階層化する登録法が確立され、
分かりやすく体系化されてゆきました。
たとえば私たち人間の場合、
動物界・脊椎動物門・哺乳綱・霊長目・真猿亜目・狭鼻下目・ヒト上科・ヒト科・ヒト属・ヒト種に属する生物。
とされています。へえー!
そしてコーヒーは、
植物界・被子植物門・双子葉植物綱・アカネ目・アカネ科・コーヒーノキ属に属する多年生の
喬木。と、なるわけです。

で、おハナシはここからです。
リンネさんの絵(?)があるメモの下のほうにも書いてあるように、
コーヒーノキ属はおよそ40種。
なかでも商品価値のある豆を産するのは、
・アラビカ種
・ロブスタ種
・リベリカ種
のわずか3種にすぎないのです。
下のメモを見てください。
かなり簡略化していますが、赤丸をしてあるのがその3つです。
その赤丸からも次々と線が延びてゆきます。

ここでいったん立ち止まり、その3種についての注釈をひとつ。
現在、全世界のコーヒーの栽培量のおよそ75〜80%がアラビカ種。
次いで20%ほどがロブスタ種。
リベリカ種は環境に対する順応性は高いものの、病害に弱く、味もアラビカ種に比べると
劣るため、1%ほどしか栽培されておりません。日本にはまったく流通していない品種です。
そのアラビカ種はレギュラーコーヒー向きの豆。
ストレートで飲める優れた品種ですが、乾燥や霜害、病虫害に弱い品種です。
ロブスタ種は耐病性は強いのですが、ストレートで飲むには難しい豆で、
主にインスタントコーヒーや缶コーヒーなどに使われています。

はい。また前へ進みます。
先ほどの赤丸。アラビカ種に特に注目してください。
在来種と生産性の高い品種のふたつに枝分かれして、
またそこからどんどん伸びています。
先ほどの注釈で述べた通り、アラビカ種は病虫害などに弱く、
需要は高くても生産効率はなかなか上がらないというデメリットを持っています。
そこで、当然のように病害に強く、生産性の高いコーヒーへと品種改良されていくわけです。
しかし、改良の過程においてコーヒーの味に対する向上意識が希薄だった為、
ほとんどの改良種が、(味覚において)改悪種に転じてしまった!
という、かなしい結果に至ってしまいました。

現在、世界のコーヒー豆市場は、高品質のコーヒーが中心に動いています。
その豆の大半がアラビカ種の在来品種であるティピカやブルボンといった品種です。
コーヒー、原種に帰る。
まさに復興。
生産性が低く、耐病性が低いという弱点を、豊かな風味が克服した。
というわけです。

うーん。長い!
長い道のりだった!!
ひとことで言いますと、
原種に近ければ近いほど、味や風味は豊かである可能性が高い。
ということです。
以上、品種のおハナシでした(^^)

で、ここまで書いておいてアレなんですけれども。
これらのことを知識として吸収することは、
コーヒーをさらに深く楽しむということにおいて重要だと思います。
でも、一番重要なのは、
おいしいと思うこと!
やっぱりそれにつきます。
ああ、結局。
魂はシンプルな方向へ回帰する〜!!
by pussy-pussy-na | 2007-03-10 03:52 | 珈琲ごと


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